自宅なのに、鍵もあるのに入れない!

20年ほど前のことになります。
その当時の我が家は、海外赴任から帰国した際に夫の職場から割り当てられた築50年近くになる古い社宅に夫婦二人だけで住んでいました。
その社宅は築年数だけあって、建物の入口にオートロック式の玄関があるわけではないので、押し売りでも営業でも入り放題で、自宅のドアの鍵は昭和のいくらでもコピー仕放題な作りのために、保安上何かと心配がありました。住み始めてしばらくした頃に、ニュースで空き巣被害が頻発して報道されるようになり、やはり心配だからと、防犯グッズ売り場に行き、取付工事が必要のないタイプの2重ロック錠を買ってきて自宅玄関のドアに装着したのでした。
夫には「取り付け工事不要な程度の二重ロックなんて、気休め程度にしかならないと思うよ。」と苦笑いされたものの、それから2ヶ月は何事もなく過ぎたのですが・・・。
12月のある寒い夜、職場から帰宅して早く室内で温まろうと考えながら、2重ロック錠を開けようとしたところ、なんと2重ロック用の鍵が鍵穴に差し込んだままポキっと折れ、よって2重ロックが開かなくなってしまったのでした。慌てた私は、当時は携帯に検索機能などはなかった時代なので、まだ職場に居た夫に連絡して鍵の110番のような窓口の電話番号を調べてもらい、早速連絡したのでした。すると、その日は偶然出動件数が多くて、前の作業がなかなか終わらないために到着が1.5時間から2時間かかると言われたけれど、お願いするしかなく、「行き違いは困るので、現場で待ち続けて下さい。」と言われたために、激寒の中吹きざらしの廊下で待ち続けていました。
すると1.5時間ほど待った位の時に、修理屋さんがようやく到着し、結局は2重ロックを壊して中に入れるようにして下さって、鍵本体は壊れることもなくその日中に入室できたので、やれやれでした。
ただ、その際に今後の防犯対策について伺ってみたところ、このような簡易の2重ロックは、空き巣犯からすると「入室が面倒そうな家だな。」と空き巣対象のリストから外される可能性が高まる、といった意味では防犯対策にはなるものの、簡素な造りのために本格的に空き巣に入ろうと思えばこんな鍵は大した対策にはならず、加えてこのように破損してかえって実害を生む可能性もあるので、あまりお勧めできない。本格的な防犯対策をしたいならばセキュリティのしっかりしている建物に引っ越すのが一番手っ取り早い、とのことでガックリしました。
結局のところ、その建物は老朽化のために取り壊し対象になり、私達はすぐに出て行くことになったので、居住中は何事もなく済んで良かったです。

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