築年数がウン十年の古い賃貸アパートの鍵ナシ郵便受けにダイヤル式鍵をつけたら開かなくなって大変なことになってしまった。

今から数年前の出来事なのですが、親戚の息子さんが大学に通うために実家を出て一人暮らしを始めたんです。 大学4年間の間だけだからと、息子さんが自ら不動産に行って選んだのは、築ウン十年という見るからに歴史を感じさせる佇まいの古い木造建築のアパート。 息子さんは家賃が安いというのと、大学への通学にも便利な場所だからと言って、即決。 屋内は古くても住むのには特に問題は無く暮らせるレベルだったので、息子さんは初めての一人暮らしを気ままmに楽しんでいたのです。 しかし、しばらく住み始めて、ちょっと困ったことが起こったんだそう。 それは、郵便受けのこと。 アパートの玄関口に備え付けられていた、郵便受けは、古い建物ということもあり、鍵などもなく部屋ごとに割り当てられてはいるのですが、開閉は自由。 一人暮らしをする前は家族と住んでいたので、誰かがこまめに郵便受けを確認したり、玄関の外側についていて内側に落ちて鍵も付いていたので、その習慣で、郵便物の送付についてもそれほど重要に考えてはいなかったのです. しかし、古いアパートでオートロックも無いことで、郵便物以外にもチラシも沢山入っていたり、さらに、意外と、他人に見られたくない個人情報的な私用の郵便物も郵便受けに届くことも多く、チラシに紛れていて大切な書類の受け取りを忘れたり、さらに、必要な郵便物が届いていないようなことや、紛失した可能性などの問題が起こるようになってしまったのです。 そこで、彼は考えて、ホームセンターでダイヤル式の南京錠を郵便受けに取り付けることにしたんです。 それは3つの数字の組み合わせをダイヤルを回して縦に合わせると開錠できる仕組み。形状は、アパートの郵便受けを壊さずに、つまみ箇所の穴に差し込めるのでアパートを退居する際には簡単に取り外せるものなのも、破損させずに済みます。 で彼はさっそく、鍵を郵便受けに取り付けて、重要な送付物を取り逃すこともなくなったのですが、それから、大学の卒業前まで約3年半経った頃。 いつものように鍵を開けようとダイヤルに数字を合わせても鍵が外れないんです。 どうしようもない状態に。郵便受けも開閉できず、鍵をよく見てみると、サビサビで劣化しています。 恐らく、数年間、使い続けて劣化してしまって、ダイヤルが壊れてしまったという彼の予想。 仕方なく彼は、郵便受けの鍵を開けるのを諦めてそのまま手を突っ込んで郵便受けから郵便物を確認するように。 奥に入ったものは、長いお箸のようなものを差し込んで挟んで掴んだり。はみ出したものはそのまま手で引っこ抜けばいいのですが。 そんなこんなで郵便受けを毎日覗いては、郵便物を屋探しのようなことをしているうちに、アパートの住人と出くわして不審者に見られてしまったときは、怪しい部屋の住人です、ダイヤルが壊れてぇなんて事情説明したりと。 郵便受けの鍵が開かずの状態でぎりぎり卒業前で過ごしていたんです。でも結局は退居前にアパートの大家に郵便受けに鍵をつけてしまってと事情を説明しなければならなくなりました。勝手にダイヤル式鍵をつけたのは自分なので退居前に郵便受けを壊すか、鍵を壊すかしか方法はありません。 彼がまず最初に行ったのは鍵を壊そうとしました。でも頑丈でできず。観念して大家に連絡すると、なんとラッキーなことに、ちょうど彼の退居前に、アパートの改築が決定したのだそう、でこれを機に郵便受けも新しく最新式のものに替える予定で、今の郵便受けは、廃棄処分になるとのこと。 だから、鍵もそのままにしておいて大丈夫と言われたんだそう。 彼はその言葉を聞いてほっとしたんだそう。しかし、退居前には、毎日鍵がついたままの郵便受けから送付物を抜き取ったり、お箸やマジックハンドで取り出すのは本当に大変だったと、今度は入居するまえから鍵がついている郵便受けが有るかどうかで賃貸物件を決めると心に決めたそうです。

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