せっかくカギを交換してもらったのに

友達がアルバイトをしているクリーニング店に、洗濯物を出した。
クリーニング店で受付をしている友達は、取り忘れがないか、私から受け取った洗濯物のポケットをチェック。
友達、「これ何?」
私、「アパートのカギ」
友達、「アパートのカギなの(笑)」
友達が笑うのは無理もない、なぜなら、私が住んでいるアパートは築年数が古く、大家さんから預かっているカギは漫画に出てくるようなアンティークな作りをしているから。
友達、「アパートのセキュリティは大丈夫?」
私、「大丈夫よ、ボロアパートだから。ドロボウなんて入らないわよ」
洗濯物を預けアパートに帰ると、
大家さん、「大変、大変」
私、「どうしたのですか?」
大家さん、「ドロボウが入ったの」
私が借りているアパートは全6室、そのうち女の子が住んでいるのは私ともう1人だけ。
ドロボウが入ったのは、もう1人の女の子の部屋だった。
アパートの住人(中年男性)、「大家さん、女の子の部屋だけでもカギを変えてあげなよ」
その一言で、私の部屋のカギも新しいものに変わった。
翌日、クリーニング店に洗濯物を取りに行った際、友達に新しいカギを見せると
友達、「そんなカギでは、またドロボウが入るわよ」
と言って、友達が見せてくれたのは、私のカギとは明らかに形状が違うカギ。
友達、「防犯カメラとかオートロックとかは付いてないでしょ?」
一番安い部屋を不動産屋さんに紹介してもらったため、そんなの付いているわけがない。
アパートに帰ると、ドロボウに入られた女の子が外から小窓を開けているため、
私、「どうかしたの?」
女の子、「カギを学校に忘れてちゃったの」
私、「大家さんなら合鍵を持ってるわよ」
女の子、「大家さんに連絡をしたら、外から簡単に小窓が外せるって言われたの」
女の子は小柄な体型なのだが、通路側の小窓を簡単に外し、そこから部屋の中に入った。
私の部屋の小窓も外せるのか試してみると、簡単に外せた。

鍵 北九州

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