イヌを飼っていることが縁で、犬の散歩中に出会って仲良くなった同年代の友人の自宅内の個室で鍵が壊れて閉じこめられて困った時の話です。自宅で犬を飼育しているのですが、その友人が住んでいるのは、一戸建ての家で和室以外は、リビングや個々の部屋、トイレ洗面所は全て鍵付きの扉で閉めることができるタイプの家屋です。そして、飼育している犬は中型犬で、室内飼いで、万が一犬のペットが入り込んでイタズラをしたりした場合に家具がダメになったり、また、犬がこまごまとした部屋に置いてあるものを口に入れてしまったり犬の身に何か危険があったらいけないので、個々の部屋、例えば、個々の書斎や子供部屋に入る際は鍵をかけるようにしていたとのこと。しかし、あるとき、友人を除く家族全員が、外出中で友人と愛犬だけが自宅で過ごしていたときのこと、友人がいつものように、トイレに行こうと思った際に犬がトイレに向かう友人の後ろからついてきたので、万が一、トイレのレバータイプのドアを犬がジャンプしてはずみで開けてしまわない様に、いつもの習慣どおりに鍵をかけました。で、トイレを済ませた後、鍵を開錠し扉を開けようと思っても、ドアのレバーをおろしても引いてもなにをしても開かずにあれっと思った友人。良くドアを確かめると開錠したと思った鍵がどうも壊れているようで、鍵が施錠されたままの状態になってしまったのです。トイレの鍵が壊れていたためにトイレに閉じ込められたことを理解した友人は大騒ぎして犬に気がついてもらって、この際、扉の前に友人がトイレから出て来るのを待っているペットの犬に、何とかしてジャンプして開けてもらおうと、ドア越しに声をかけたのですがただ、扉をガサガサとひっかくばかりで、扉が開く様な気配すら感じません。愛犬が鍵を開けることは出来ませんでした。犬で鍵を開けるのはかなり無理と悟った友人です。ところが、外に連絡しようにも、自宅でトイレに入ったのでスマフォなど携帯電話を持って入っているわけでもなく連絡手段は無し。友人も諦めて、もうこうなったら、家族が帰ってくるまで待とうと、トイレ内で待機していたそうです。そのまま、家族が帰ってきたのは、友人がトイレに閉じ込められた昼間から、数時間後の夜の時間帯でした。自宅に家族が帰って来た時に、ペットが慌てていて玄関先から、スグにトイレ前まで走って、友人がトイレに閉じ込められているのを教えてくれたんだそう。賢い犬だけどやはり犬に鍵の開錠は無理があるとの友人のひとこと。まあとりあえず、家族に表のドアから開けてもらおうと思ったのですが、トイレの鍵はやはり複雑に壊れていて施錠された状態でした。表からでも家族がガチャガチャと扉のレバーを無理やり開けようとしても開けられず、そのまま鍵の専門業者に電話して、無事に鍵を開錠してもらって、やっとの思いでトイレという個室から出ることが出来たという話でした。それ以来その友人からは自宅でも個室に入る場合は鍵の状態を良く確認したほうが良いし、万が一閉じこめられたときのことを考えてスマフォなどを常に携帯して連絡できる手段を考えておいた方がいい。と、自宅だからといって鍵のトラブルで個室に閉じ込められるはずがないなんて軽く考えない方がいい。特に自宅でトイレに入る際は、鍵もかけないほうが良いし、スマフォは持って入るべしと助言をするようになりました。今は私も見習って、トイレに入る際は自宅であってもスマフォを持って入ったり鍵の開閉が安全にできるかどうかの状態は常に確かめるようになりました。