古い平屋住宅に住んでいたころ、ある日鍵のトラブルに見舞われました。使っていた鍵は古く、以前からなんとなく歪みが出ていると感じていましたが、その日は特に気にせず鍵を回していました。ところが、鍵が途中で折れてしまい、ドアは開かないまま。突然のトラブルにパニックになり、どうすればいいのか分からず焦ってしまいました。
幸い、折れた鍵のもう片方がドアノブから少しだけ出ていたので、それを何とか引っ張り出すことに成功。すぐさま近くの鍵屋さんを探し、駆け込みました。鍵屋さんから出てきたのは、坊主頭の初老のおじさん。折れた鍵を見せると、じっくりと番号を確認し、似たようなデザインの鍵を選び出しました。その後、店内にある工作機械で削り始めると、「少しお待ちください」と一言。
「また後で来ますね」と伝えると、「5分ほどでできますから」と言われ、その場で待つことにしました。本当に手際よく作業を進め、予告通り5分ほどで新しい鍵が完成。家に戻り、その鍵をドアノブに入れると、驚くほどスムーズにドアが開きました。
トラブル解決のスピードと職人技に感動し、引っ越すまでその鍵に付けられていた鍵屋さんのキーホルダーを外すことなく使い続けました。今でも、あの時の対応がなければもっと大変だっただろうと感謝しています。
鍵は日常であまり意識することがありませんが、いざという時にプロの助けがどれほど心強いかを実感した鍵トラブルの体験でした。