あれは私が30歳の時でした。私は8年間も遠距離恋愛を続けていた彼女とついに結婚!新しい生活をスタートするところでした。
お金がなかった私たちは二泊三日のささやかな新婚旅行を終えました。帰った先は、借りたての新居。ところが・・・。
私は自宅の鍵を開けようとカバンのポケットに手を入れてガサガサしましたが、あれ?カギがありません。
じゃあこっちのポケットに入ってるはずだ、、、あれあれ?
隣に妻を待たせながら、脂汗が出てきます。妻はだんだんイライラ。
(結婚したばっかりの時って、まだ妻の前でカッコつけようとしますよね。)
結局、3分くらいカバンをガサガサやってみましたが見つからず。宿泊したホテルに電話して探してもらいましたが、やはり見つかりません。
うわー、なんてこった。
仕方なく私たちは、大家さんに電話しました。優しい大家さんは、合鍵があるから、これを鍵屋さんに行ってコピーしてもらっていいですよ、取りに来てくださいと。
まだ車も持っていなかった私たちは、トボトボと歩いて大家さんの家に。(それでも2人で歩いて行くって、なんだかんだ仲よかったな)
私「ははは、運動になるね」
妻「うるさい!!」
車ならすぐだけど、歩くには結構遠かった大家さん宅に到着。合鍵を貸してもらい、カギ屋さんでコピーして、なんとか事なきを得ました。
でも、何で鍵は無くなってしまったのでしょう??どこ行っちゃったの??失くすはずないんだけどな?。。。
それから約一ヶ月後、妻と一緒に暮らす新居にも慣れて来たころ、私は何気なく、カバンの掃除をしていました。いや、新しいカバンを買って、中身の入れ替えをしていたんだな、たしか。
それで、普段は決して開けない、ポケットの中のチャック付きの小さいポケットを開けたのです、、、!
はい。皆さんのご想像の通りです!
隣の韓国とは言え海外旅行で怖かったから!
新居の鍵は貴重品だと思ったから!!
無くしたくないと思ったから!!!
奥の奥に入れてしまったのぉーー!!!
あれから10年。
まだ妻はこのことを知りません。